薬屋さんの走り書き〜薬の比較•選び方〜

薬局・ドラッグストア。たくさんある薬の中でどれを選べばいいか悩みますね。ここでは薬の違いや特徴、気を付けることなど紹介するブログ兼忘備録です。

紫外線のお話し その3 〜日焼け止めでビタミンD不足に?

近頃は日差しが強く、少しの外出でも日に焼けてしまいます

 

紫外線のお話し その1 その2 にて、日焼け予防を心がけましょうとお伝えしていましたが、、、

肌を守るため日焼け止めをしっかり塗られている方へ、一つだけご注意をさせてください

 

紫外線を過剰にカットしすぎてしまうと体の健康を損なう恐れがあります!

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紫外線がビタミンを作る?

皮膚が紫外線を浴びることで体内でビタミンDが作られます

ビタミンD合成に必要な紫外線は人体への悪影響が大きいUV-B(B領域紫外線)です

そのため、紫外線を浴びるリスクとのバランスを考える必要があります

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ビタミンDってどんなもの?

ビタミンDは骨を作るカルシウムリンの吸収を助け、骨を丈夫にする働きがあります。

ほかにも免疫機能を調節する働きもあり、花粉症症状を緩和したりウイルス感染を予防する効果もあるといわれています

 

ビタミンDが不足するとどうなる?

不足することで、骨の成分のカルシウムやリンの吸収が悪くなってしまいます

いくらカルシウムを摂っても、吸収できなければ意味がありません

骨を作る働きが悪くなり骨が折れたり変形してしまう「骨軟化症」になる可能性があります。

ビタミンDの不足は妊婦さんのお腹の赤ちゃんの発達にも影響が出るので注意が必要です

赤ちゃんや子供の場合はひどいO脚「くる病」を引き起こす原因になります

 

日本人女性の半数以上ビタミンD不足というデータもあり問題は深刻です。

 

 

ビタミンDが不足しないようにするには?

ビタミンDを補うには以下の3つの方法があります

直射日光を浴びる

食事から摂取する

サプリメントを利用する

 

 

日光をどのくらい浴びたらいいの?

太陽光の強さは地域や季節・時間で大きく変わります

一概に「〇分必要」とは言えないのです

例として

東京都心部 8月1日(晴れ)

日焼け止めなし顔と両腕を露出した場合は3分でOK

 

東京都心部 1月1日(晴れ)

日焼け止めなし顔と両手を露出した場合は50分必要

 

※UV-Bは貫通力が弱く、窓越しで日光を浴びてもビタミンDは合成されません

夏場なら日差しの強くない朝や夕方に、紫外線対策なしで30分前後の散歩がおすすめです

他の季節はそれより少し時間を長めにしましょう

 

 

 

食事から摂取する場合

ビタミンDを多く含む食事は種類が少ないため積極的に摂る必要があります

食事だけで毎日必要量を摂るのは難しいかもしれません

基本的には日光からのビタミンDと併せて必要量を補えるようにしましょう

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サプリメントを利用

食事や直射日光を浴びることが難しい方は無理せずサプリメントを利用しましょう

サプリメントビタミンDには植物性のビタミンD2、動物性のビタミンD3の2種類があり、どちらを摂ってもらっても大丈夫です

ただ、海外の文献よりD3の方が効果が大きいという報告もあります

どちらも人体に有益ですが、可能ならビタミンD3の入ったサプリメントを選ぶのも良いでしょう

 

まとめ

普段、敬遠されがちな紫外線ですが、意外と健康面で大事な役割があります

カットしすぎるのも考えもの、、

正しい知識を身につけ、紫外線と上手に付き合いましょう