薬屋さんの走り書き〜薬の比較•選び方〜

薬局・ドラッグストア。たくさんある薬の中でどれを選べばいいか悩みますね。ここでは薬の違いや特徴、気を付けることなど紹介するブログ兼忘備録です。

日焼け止めの選び方 SPF値、PA値ってなに?

SPF50」、「PA++

日焼け止めを選ぶとき効果強さの目安として、こういった表記をよく見るようになりました

よくわからないし、とりあえず「数字」が大きくて、「+」がいっぱいついているのを選べばいいんじゃないかと思いがちですが、ちょっとお待ちください!

 

少しでもお肌の負担を減らすためにも、正しい選び方を紹介します

 

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SPFPAの違いはなに?

2種類ある紫外線からそれぞれ守ってくれる力の強さをあらわしています

簡単に言うと、

PA」で防げるもの
UV-A(A領域紫外線)皮膚の老化(シワやたるみ)の原因
SPF」で防げるもの

UV-B(B領域紫外)日焼けやシミ・そばかすの原因

 

PA値は「+」が多いほど、SPF値は数字が大きいほど効力が強くなります

PA「+」~「++++」の4段階

SPF「2」~「50」それ以上は「50+」という表記になります

ですが、ただ効果が大きいものを選べば良いというわけでありません、、

 

どの日焼け止めを選べばいいの?

いつ、何をするときに使用するか、によって選びましょう

家事やデスクワークなどの日常生活であれば高い数値のものは必要ありません

海水浴炎天下のスポーツ、アウトドアなど紫外線をたくさん浴びてしまう際は数値の高いものを選びましょう

日常生活用とレジャー用がで使い分けるのがポイントです

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大切なことは塗り方!

こまめに塗りなおそう

効果の高い日焼け止めを塗ったからもう今日はOK!というわけではありません

汗をかいたり、水に濡れると流れ落ちてしまいます

汗をかいたなと思ったら塗り直しを。

基本的には2~3時間おきに塗りなおすのがおすすめです

 

 

SPFPAが高いと肌の負担は大きくなる?

SPFPAの数値と肌荒れには直接的な関係はありません

日焼け止めの成分には「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」の2種類があります

日焼け止めを塗って皮膚が荒れてしまう多くの原因がこの「紫外線吸収剤」といわれており、SPFPAが高い日焼け止めに比較的多く使われております

 

紫外線散乱剤とは

塗ることによって紫外線を反射させて、物理的に肌を守ってくれます

比較的、皮膚の負担が小さく肌に優しい成分です

白色の粉末状ですので使用量によっては肌のべたつきが出たり白浮きしてしまうのがデメリットになります

SPF20~40、PA+~+++が多く日常生活用におすすめです

紫外線吸収剤とは

塗ることによって紫外線を吸収し、熱エネルギーなどに変換することで肌を化学的に守ってくれます

散乱剤と比べると紫外線を防ぐ力は強く白浮きもしないし塗り心地も良好です

有機化合物であるためまれにアレルギー反応や肌荒れを起こしてしまうことがあります

SPF50・PA++++~の効力が高いものが多くレジャー用におすすめです

 

最近ではSPFPAが高くても紫外線吸収剤不使用のものもありますのでご自身にあう日焼け止めを探してみてください

 

まとめ

SPFPAの高いものを選ぶのではなく、肌に優しいある程度の強さの日常用の日焼け止めと、しっかり紫外線を防ぎたいレジャー用の日焼け止めを使い分けましょう

1日の中でこまめに塗ってご自身の肌を守りましょう